名品鑑賞

逸見竹貫斎義隆

名品鑑賞

備陽岡府産逸見竹貫斎義隆
明治二年二月吉日二十三才刳物同作

明治になって奇人・変人の名をほしいままにする天才刀工が彗星のごとく登場する。
逸見竹貫斎義隆その人である。
作域広く上手で数年で明治正宗と言われるまでになったが廃刀令にあい廃業、おしまれる刀工である。
彫刻が得意で竜の目に金を象嵌するのは他に例がない。銘振りは多様で同じものを見かけない。本作は片切刃造りに精緻な施彫をし銘を隷書に切って年令を加えるなど代表作の一口です。

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